2015年の幕開け、これから5回にわたってBtoB分野の Webトレンド予測を行っていきたいと思います。
皆様のビジネスのヒントにしていただければ幸いです。
2015年は、昨年登場したマーケティングオートメーションツール(MA)や コンテンツマーケティング、インバウンドマーケティングなどの新しい技術・概念が本格普及する年であると考えられています。
それは、Webサイトが単なる広報ツール(コストセンター)ではなく、 収益を上げたり、見込み客や顧客を呼び込む「プロフィットセンター」になる環境がようやく整ってきたということに他なりません。
BtoB企業でもWebに関わる部署が従来の広報部門のみから営業企画や事業企画部門などに拡大、組織においてWebの重要性がよりクローズアップされていくでしょう。
第1回目の今回は、まず1について取り上げます。
数年前からBtoC向けのWebサイトはいわゆる「モバイルファースト」の概念が一般的になり、スマートフォンやタブレットを使うユーザーの行動を念頭に置いてストレスなく閲覧できるWebサイトを構築することが当たり前になりました。
一方でBtoB向けのWebサイトは、そうしたモバイルデバイスに対応することがまだまだ少ないのが現状です。
BtoB企業の場合、ユーザー層が会社で仕事時間中に閲覧していることが多いため、アクセス解析でもPC経由のアクセス比率が比較的高いのは事実です。
とは言え、スマートフォンやタブレットでの閲覧は年々増加傾向にあり、BtoB企業でも決して無視はできなくなりました。
例えば、顧客が通勤時や会議中にスマートフォンで業界や検討製品の情報収集を行っている可能性などを考えると、自社サイトがスマートフォン上で読みにくい作りになっている時点で大きなマイナスです。
またWebだけでなく、業務効率化や営業支援の観点からスマートフォンやタブレット機器のビジネス利用が広まっており、2015年もこの動きが進んでいくことが考えられます。
例えば、営業担当が紙の代わりにタブレット上のデジタルデータでプレゼンテーションや説明を行うといった場面がイメージしやすいでしょう。その際にタブレット閲覧に最適化したWebサイトでないと非常に見にくく、相手に負担を掛けてしまうことになります。
自社サイトがモバイル機器で見やすい状態になっているか?というのはWeb担当者のみならず営業マンにとってはまさに生命線です。
今後は顧客情報・見込み客情報やニーズ・確度をデータベースで管理し、営業担当が訪問の際にそのデータを閲覧する…といったスタイルが普及していきます。その際にスマートフォン・タブレットを使うことで営業担当の機動力が上がります。この営業スタイルへのシフトのためには、「モバイル対応」は必須のものとなるでしょう。
自社の見込み・顧客層の行動パターンや、今後の営業効率化も見据え、 モバイルをどのように活用できるか、一度検討してみてはいかがでしょうか。
次回のテーマは「2.Web上の活動と営業活動の結び付きが強化」です。
どうぞお楽しみに!