以前の記事で書いたように海外向けのサイトを構築する際には、言語はもちろん、デザインやSEO対策、ユーザーの閲覧環境への配慮は必須です。
今回はその中でもWebサイトで用いる「色」そして「配色」にフォーカスし、より効果の高い海外サイトを作る上で参考になるポイントをまとめてみました。
日本の企業が海外サイトを作る場合に考慮すべきポイントとして「統合化(ブランディング)」と「現地化(ターゲティング)」があります。
海外でも広い認知を獲得している日本のグローバル企業が、バラバラに乱立している各国サイトをまとめ、グローバルブランドとして統合化しWebガバナンスを確立するには統合化が重要です。
そこではコーポレートアイデンティティ(CI)に基づき、世界中どの国のサイトも同じ色や配色、デザインに統一していこうと考えるのが一般的です。
一方で、日本の中小企業や大企業内の一事業が海外の並み居る競合にインターネット上で勝負を挑むには、現地ユーザーに対して訴求力を高めるための現地化(ターゲティング)の戦略が必要ではないでしょうか。
このバランスについては多く議論されているところですが、どちらにしてもサイトを利用する現地のユーザーの感覚への配慮が重要であることは、言うまでもありません。
日本に住んでいると普段意識しづらいことですが、同じ色でも国や地域、文化、人種や環境によって連想されるものが変わってきます。
個人や社会の価値観の影響もあれば、ある地域の地球上の位置によって色の見え方が違ったり、人種によって目の光の通り具合が違うなど、様々ば理由があるようです。
基本は「光」である色は文字や画像・映像より先に脳に届いてしまうため、サイトの配色を間違えてしまうとしっかりしたコンテンツがあっても色の連想が先走りしてしまい、思わぬ見られ方・感じられ方になりかねません。
以下は地域によっての「色からの連想」を一部まとめたものです。
同じ国や地域であっても正反対の捉え方も存在するためとても一概には語りきれませんが、少なくとも海外向けサイトの配色を考案する際には慎重に選んでいくことをおすすめします。
いかがでしょうか?
地域によって「なぜこのように捉えられるのか」を考えると面白いですね。海外向けサイトの配色を考案する際には現地で人気のあるサイトの色彩計画を研究するなど、その意味と合わせて慎重に選んでいくことをおすすめします。
<出典>
Color and cultural design considerations | Webdesigner Depot
http://www.webdesignerdepot.com/2012/06/color-and-cultural-design-considerations/
Colours in Cultures | Information Is Beautiful
http://www.informationisbeautiful.net/visualizations/colours-in-cultures/