「INBOUND2018」で発表されたHubSpotのアップデート内容、既にご覧いただけたでしょうか?
なかでも関心が大きいトピックの一つが「HubSpot Video」の登場です。
今回のアップデートで、Marketing Hub、Sales Hub、Service Hub全てで、動画ツールが活用できるようになりました。「HubSpot Video」があれば、動画の作成、投稿、効果測定まで全てを行え、追加の費用は必要ありません。これは大変なメリットですよね!
それではHubSpotにおける動画機能がどのように進化したのか、早速見ていきましょう!
オンライン動画がより多くのユーザーに視聴されるようになり、ユーザーの意思決定に大きな影響を与えていることは、みなさんもご存知だと思います。
実際、オンラインの利用時間の3分の1は動画に費やされ、Facebook動画は毎日、5億人のユーザーに視聴されています。2019年には、インターネットのトラフィックの80%が動画になるとまで言われているのです。
動画を撮影・編集したり、配信する機材や環境のコストは限りなく低下し、私たちが一人のユーザーとしてスマートフォンで動画を撮影したり、SNSで配信することは、もはや日常です。しかし、いざビジネスの現場では動画の活用はなかなか進んでいません。
リードの獲得、その育成や好意度の把握、オンラインでの営業、カスタマーサポートなどで動画を活用したワークフローが整備されている企業は、まだまだ少ないのが現状だと思います。
そんな状況を打破するのが「HubSpot Video」です。
「HubSpot Video」では、企業側で簡単に、動画の作成・配信・分析が可能です。
またマーケティング、営業、サービスのそれぞれの領域で活用できることが大きなメリットです。
それでは実際に「HubSpot Video」の機能について見ていきましょう!
HubSpot Videoは、Professional以上のMarketing Hub、Sales Hub、Service Hubでご利用いただけます。
CTAやフォームに動画を埋め込み、動画の体験を起点にリード獲得を行えます。
情報の登録後に動画の内容がスタートする、動画の終了後にサインアップのフォームが出現するといった方法により、コンバージョン率を高めることが可能です。
動画のメタ情報をコンテンツから直接編集することで、SEO効果を高めることができます。
検索エンジンがコンテンツを簡単に見つけられるよう、操作画面で動画のメタデータを更新しましょう。
新しい動画のダッシュボードを使用して、ユーザーの関心を引いている動画を正確に把握することができます。各動画がどの程度見られているか、コンバージョンしているかなどの動画のROIを分析できます。
HubSpotプラットフォーム内で動画ファイルを管理するのは簡単です。ファイルマネージャで250のビデオを無料でホストできるようになりました。これまでの画像データとほぼ同じフローでアップロードでき、ワンクリックでウェブサイトのページやブログの投稿、ソーシャルメディアに動画を埋め込むことができます。
動画の視聴態度に基づいてユーザーの興味の度合いを測定し、セグメントリストを作成することができます。
また、動画の視聴状態をワークフローに組み込み、それをトリガーとしてメールやコンテンツをシナリオに沿って提供できます。
今まで営業後に、動画を使って返信したことがあるでしょうか?ありませんよね。
クイックビデオ録画は、CRMのEメールエディタに直接表示され、動画を作成しメール添付して送ることができます。
例えばミーティングで相手から受けた質問に、後日メールで回答しなければならないことがある場合、動画にして回答を作成し、お礼のメールと一緒に送るということもできます。その動画もただ画面を映しただけのものではありません。
下の写真のように画面を撮影しながら、画面の隅に自分の顔を写して動画を作成することができるのです。どうでしょう、まるで対面して説明しているような動画になりますよね。
コンタクトが動画を見たとき、即時に通知が来るように設定できます。
またコンタクトがどの動画を見たのか、どこに注目して見ていたのかが、自動的に連絡先のタイムラインに同期されます。動画の視聴時間は、購買行動に大きく影響します。視聴時間によって、ユーザーの興味の度合いを測り、営業に活かすことができるでしょう。
お問い合わせに対して、動画を作成し解決できるようになりました。そのような動画を蓄積し、お問い合わせの返信や、カスタマーサポートの記事にワンクリックで挿入し、迅速にユーザーへの対応ができます。
動画の撮影は1回きりでなく何度でも簡単に作成できます。動画の効果測定し、ユーザーにとって一番分かりやすい動画を作成しましょう。
1対1の動画サービスを利用することで、チケットに動画を使って応答することができます。
テキストだけでは分かりにくい内容でも、動画を使うことでユーザーが理解しやすくなります。もう長時間をかけて長文のEメールを作成する必要はなくなりました。
どの動画がユーザーに一番見られているか、視聴回数、コンタクトごとに動画をどれだけ活用しているのかなど、動画がカスタマーサポートや販売に与える影響を分析することができます。
今回のHubSpot Videoの登場により、WistiaやVidyardなどの従来の動画ソリューションとのインテグレーションは必要なくなったのでしょうか?
Wistiaの連携で主にできたことは、リードの獲得、動画の分析、コンタクトごとの動画の分析の3つでした。
これらの機能は今回HubSpot Videoで可能になったことから、HubSpot Videoが使えるProアカウント以上の方は、Wistiaとの連携は必要ありません。
今回、HubSpot Videoの機能が充実したのは、動画ツールのVidyardがHubSpotに標準搭載されたから。ですからどのツールとのインテグレーションももう必要ありません。
ただ、動画のサムネイルのA/Bテストや高度な動画編集などを行いたい場合は拡張機能として別途契約が必要のようです。
Proアカウントでも、Marketing、Sales、Serviceで使える機能が異なりますので、ご確認ください。
Marketing Pro |
Sales Pro |
Service Pro |
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動画の管理 |
○ |
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× |
SEO、ROI |
○ |
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× |
ワークフロー |
○ |
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× |
リストセグメント |
○ |
× |
× |
コンタクトごとの動画の分析 |
○ |
× |
× |
Webサイトへの動画の挿入 |
○ |
× |
○ |
1対1の動画作成 |
× |
○ |
○ |
動画の分析(ダッシュボードの使用) |
○ |
○ |
○ |
動画の作成、投稿、分析まで全てができるHubSpot VideoがついにProアカウント以上で、追加料金なしに使えるようになりました。
これからは動画の時代、と言われて久しいですがようやく手が届くようになったということでしょう。
HubSpot Videoは単に動画の作成や分析ができるだけではありません。HubSpotのEメールやワークフロー、コンタクト管理に組み合わせて、マーケティングや営業活動に動画を使えることが特徴です。
企業サイトの動画利用が増えていくことは間違いありません。HubSpot Videoを使って、動画を活用したマーケティング戦略を立ててみませんか?