タービンインタラクティブが発信するターボブログ、Webマーケティングの最新情報をお届けします|タービン・インタラクティブ

ChatGPTを活用して効率化!ブログ記事のテーマ検討方法と注意すべきポイント

作成者: タービン・インタラクティブ|2023年09月12日

新規ユーザーの獲得や検索エンジンからの評価を高めるためには欠かせない新鮮な独自コンテンツの作成。
上司からブログを更新してほしいと言われていても、「どのようなテーマで記事を書いたら良いのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ブログ記事の作成にChatGPTを活用する方法や、ChatGPTの利用にあたって注意すべきポイントをお伝えします。

著作者:frimufilms /出典:Freepik

 

ブログ記事のテーマ決定にChatGPTを活用する方法

ChatGPTは、正確な事実のリサーチやURLの参照、デジタル化されていないアナログな情報などについては正確に回答することができません。
しかしながら、「どのようなテーマでブログを書き進めていくか」のヒントを得るという形で利用することは可能です。

例として、以下のとおり「製造業におけるブログ記事のテーマ」について質問をしてみます。



質問の内容によって異なりますが、5〜10本程度のテーマ案を、ほんの数秒で回答を得ることが可能です。
そのため、特にブログ記事のテーマを決めることに苦手意識があるという方にとっては、非常に有益なアシスタントとなるのではないでしょうか。
ブログ記事そのものの作成には不向きですが、方向性や構成などといったテーマを検討するためにChatGPTを利用することにより、記事作成時間の短縮につながります。

Google 検索セントラル ブログの「AI 生成コンテンツに関する Google 検索のガイダンス」にも記載されているとおり、検索結果の順位を操作するための手段としてのAIの利用はおすすめしません。
しかし、ユーザーにとって有益なブログ記事を作成するうえで、AIが重要な役割を果たすと考える場合には、ChatGPTの活用を視野に入れてもよいのではないでしょうか。

引用:https://developers.google.com/search/blog/2023/02/google-search-and-ai-content?hl=ja

ChatGPTの利用時に注意すべき5つのポイント

「ChatGPT」は、質問を送信すると、ほんの数秒で回答を得られることから、大変便利なツールとして注目を集めています。
しかし、出力される回答の「品質」「情報の鮮度」「セキュリティ面」など、さまざまなことに注意して活用する必要があります。

1.内容の真偽チェックが必要

まるで人間が回答したような文章が生成されますが、ChatGPTはあくまでもAIのため、一見正しいように見えても事実とは異なる回答を出力することがあります。
重要な政策決定におけるChatGPTの使用禁止を訴え、話題になった鳥取県知事の平井伸治氏は、ChatGPTによって出力された文章に対し、以下のように懸念を示しています。

文章としては成立しているから、私達はだまされやすい。人間の感性としてストレートに入ってきてしまうのです。不思議なもので、言葉がスムーズだと人間は納得してしまいがちです。「これでいい」と思ってしまうマジックがあります。

引用:https://bunshun.jp/articles/-/62723

さらに、ChatGPTは、事実か否かよりもキーワードの出現頻度や相互関係を考慮して文章を作成するため、内容の誤りや監修者が意図しない内容となっていないかを慎重にチェックする必要があります。
なお、ChatGTPと似たようなAIを検索用途で利用し、情報の引用元を把握したい場合は、Webサイトにおける最新情報や引用元の参照が可能なMicrosoftのBing AIの利用をおすすめします。

2.最新情報を取得できない場合がある

ChatGPTから自動生成される回答の基となる情報は、過去にインターネット上に存在した情報です。
無料版ChatGPTの知識は2021年9月までのものであり、それ以降の情報は提供することができない仕様のため、直近の出来事に関する質問も不得意としています。
ただし、最新バージョン(GPT-4)では、2022年から2023年のデータをもとに回答を出力する場合があるなど、バージョンの内容によっては最新情報を得ることが可能です。

3.情報漏えいのリスクを含んでいる

ChatGPTは、ユーザーが入力した質問や情報を学習し続けることにより、品質の高い回答を行う仕様のため、個人情報や機密情報の漏えいなどのリスクには細心の注意が必要です。
以下は、OpenAI社の利用規約に記載されている内容ですが、API以外の消費者向けサービス(ChatGPTなど)に関しては、異なるデータ使用ポリシーが適用されるため、Chat GPTに入力した文章は学習される可能性があります。

OpenAI は、API を介して顧客から送信されたデータを使用してモデルをトレーニングまたは改善することはありません。ただし、この目的でデータを共有することを明示的に決定した場合を除きます。 データの共有をオプトインできます。

引用:https://openai.com/policies/api-data-usage-policies

「学習される可能性がある」ということは、入力した文章が機械学習に使用される可能性があるということであり、情報を漏えいするリスクを含んでいるということでもあります。
ブログ記事の方針やテーマを定める程度であれば問題ありませんが、ブログ記事そのものや導入事例記事などを出力させるための詳細な情報入力は避けることが賢明です。

4.プロンプト(指示文)の工夫が必要

ChatGPTに質問をすれば、すべての物事や事象に関する回答が得られるというわけではありません。
送信するプロンプトの内容によっては、与えられたテキストの意図を完璧に理解することができず、表現力や充実度が不十分であったり、期待した内容とは異なる回答を出力する可能性があります。
例えば、「愛知県にある株式会社タービン・インタラクティブについて教えてください。」というプロンプトを送信した場合、以下のように適切な回答が出力されないことがあります。

プロンプトの内容によって出力される回答が変化することがあるため、以下のように「愛知県名古屋市中区丸の内3丁目20−22の株式会社タービン・インタラクティブについて教えてください。」などとプロンプトに工夫を加える必要があります。

5.会話を引継ぐためには都度プロンプトの提示が必要

ChatGPTは、以前の会話で話した内容を引き継ぐことができないため、一つ目の会話の後、二つ目の会話をして、再度一つ目の会話に戻るということはできません。
例えば、一つ目の会話で「語尾に『にゃ』を付けて回答してください。」というプロンプトを送信した場合、以下のような回答が出力されます。

その後、「前の会話(ChatGPTの活用方法について)に戻ってください。」というプロンプトを送信すると、語尾に「にゃ」の付いていない回答が出力されます。

このように、新しい会話を始める度、前の会話で話した内容は引き継がれないため、前の会話の内容を続けたいという場合は、プロンプトを再度入力するなど、都度ChatGPTに情報を提供する必要があります。

※本記事の内容は、2023年7月時点の情報です。