タービンインタラクティブが発信するターボブログ、Webマーケティングの最新情報をお届けします|タービン・インタラクティブ

Google広告のキーワード選定とマッチタイプの解説 | BtoBマーケティングならタービン・インタラクティブ

作成者: タービン・インタラクティブ|2024年08月02日

Google広告で成功するためのキーワード選定とマッチタイプの基本を解説します。キーワードの役割、マッチタイプの種類や選び方、除外キーワードの設定方法、そして効果的なリサーチツールの使い方を詳しく紹介します。広告キャンペーンの成果を最大化するためのポイントが一目でわかります。

__________________________________________

目次

1. Google広告のキーワードとは
    1-1.Google広告でのキーワードの役割
 1-2.キーワードがどのように広告の表示に影響を与えるか
2. キーワードのマッチタイプ
    2-1.キーワードのマッチタイプの種類
    2-2.各マッチタイプのメリットとデメリット
    2-3.適切なマッチタイプの選び方
3. 除外キーワード
    3-1.除外キーワードの重要性
    3-2.除外キーワードの設定方法
    3-3.除外キーワードを設定することで得られる効果
4.キーワード選定のツール
    4-1.キーワードプランナーの使い方
    4-2.その他のキーワード選定ツールの紹介
 4-3. ツールを使った効果的なキーワードリサーチ方法
5.キーワードの設定方法
    5-1.キャンペーン作成時のキーワード設定ステップ
    5-2.キーワードの入札戦略
    5-3.定期的なキーワードの見直しと最適化の方法

__________________________________________

1.Google広告のキーワードとは

1-1.Google広告でのキーワードの役割

Google広告の成功は、キーワード選定に大きく依存しています。キーワードは、広告を表示させるためのトリガーとなり、ユーザーが検索エンジンで入力する単語やフレーズです。適切なキーワードを選ぶことで、ターゲットユーザーに対して効果的に広告を表示することができます。


キーワードは、広告の関連性を高め、クリック率(CTR)やコンバージョン率(CVR)を向上させるために重要です。また、適切なキーワードを使用することで、広告の品質スコアが向上し、クリック単価(CPC)が低下する可能性もあります。したがって、キーワード選定は広告キャンペーンの基盤となる重要なステップです。

1-2.キーワードがどのように広告の表示に影響を与えるか

キーワードは、ユーザーが検索エンジンで入力したクエリと一致する場合に広告をトリガーします。
例えば、「ランニングシューズ」をキーワードとして設定した場合、ユーザーが「ランニングシューズを買いたい」と検索すると、広告が表示される可能性があります。

Google広告では、キーワードと検索クエリの関連性を評価し、広告の表示順位やクリック単価を決定します。関連性の高いキーワードを選定することで、広告の表示回数が増え、クリック率が向上します。一方、関連性の低いキーワードを選定すると、広告の表示回数が減少し、クリック単価が上昇する可能性があります。

目次に戻る

2. キーワードのマッチタイプ

2-1.キーワードのマッチタイプの種類

Google広告のキーワードのマッチタイプには主に3つの種類があります。これらは広告がどの検索語句に対して表示されるかを制御するためのオプションであり、それぞれに異なる特徴と利点があります。

  1. インテントマッチ(旧:部分一致)

    • 特徴Google推奨の最も広範なマッチタイプで、設定キーワードと関連性がある幅広い検索語句に対して広告が表示されます。
    • :設定キーワードが「東京 Webサイト制作」の場合、「関東 ホームページ制作会社」や「ブランディングサイト制作 おすすめ 製造業」など関連性のある検索語句に対して広告が表示されます​ 。
  2. フレーズ一致

    • 特徴完全一致よりも広範囲ですが、インテントマッチよりも狭い範囲で広告が表示されます。設定キーワードを含むフレーズに対して広告が表示されます。
    • :設定キーワードが「東京 Webサイト制作」の場合、「東京 Webサイト制作 人気」や「Webサイト制作 東京 おすすめ」などに対して広告が表示されます​ 。

3.完全一致

  • 特徴最も狭い範囲で広告が表示され、設定キーワードと完全に同じ意味または同じ検索意図の検索語句に対してのみ広告が表示されます。
  • :設定キーワードが「東京 Webサイト制作」の場合、「東京 Webサイト制作」や「サイト制作 東京」のように同じ意味を持つ検索語句に対して広告が表示されます​ 。

Google広告にてマッチタイプの設定する際の記号は下記となります。

2-2.各マッチタイプのメリットとデメリット

各マッチタイプには、それぞれのメリットとデメリットがあります。

1.インテントマッチ

  • メリット最も多くの検索語句に対して広告が表示されるため、幅広いユーザーにリーチできます。
  • デメリット:関連性の低い検索語句に対しても広告が表示される可能性があり、広告費が無駄になることがあります。

2.フレーズ一致

  • メリット設定キーワードを含むフレーズに対してのみ広告が表示されるため、ターゲットを絞り込みつつも、ある程度の幅広さを維持できます。
  • デメリット:完全一致よりも広範囲ですが、インテントマッチよりも狭いため、一部の関連性のある検索語句を逃す可能性があります。

3.完全一致

  • メリット最もターゲットを絞り込み、設定キーワードと完全に一致する検索語句に対してのみ広告が表示されるため、無駄な広告費を削減できます。
  • デメリット:リーチできるユーザー数が限られ、ターゲットが狭くなりすぎる可能性があります。

 2-3.適切なマッチタイプの選び方

適切なマッチタイプの選び方は、広告の目的やターゲットユーザーの特性によります。一般的には、以下のポイントを考慮すると良いでしょう。

  1. 広範囲にリーチしたい場合:インテントマッチを使用することで、多くの関連性のあるユーザーに広告を表示できます。
  2. ターゲットを絞り込みたい場合:フレーズ一致を使用することで、設定キーワードを含むフレーズに対してのみ広告を表示できます。
  3. 特定の検索語句にのみ広告を表示したい場合:完全一致を使用することで、最もターゲットを絞り込むことができます。

これらのマッチタイプを適切に活用することで、広告の効果を最大限に引き出すことができます。また、定期的にパフォーマンスを確認し、必要に応じてマッチタイプを調整することも重要です。

目次に戻る

3. 除外キーワード

3-1.除外キーワードの重要性

除外キーワードは、広告が表示されないようにするためのキーワードです。無関係な検索クエリに対して広告が表示されることを防ぎ、広告費用の無駄を減らすために重要です。
例えば、「無料」というキーワードを除外キーワードとして設定することで、無料の商品を探しているユーザーに広告が表示されるのを防ぐことができます。

3-2.除外キーワードの設定方法

除外キーワードの設定は、Google広告のキャンペーン設定画面で行います。以下の手順で設定できます。

  1. キャンペーンから広告グループを選択
  2. 「検索キーワード」タブに移動
  3. 「除外検索キーワード」セクションをクリック
  4. 除外したいキーワードを入力し、保存

除外キーワードは、キャンペーン全体や特定の広告グループに対して設定できます。無関係な検索クエリが広告に表示されるのを防ぐため、定期的にキーワードリストを見直すことが重要です。

3-3.除外キーワードを設定することで得られる効果

除外キーワードを設定することで、無関係なクリックを防ぎ、広告費用の効率を高めることができます。また、クリック率やコンバージョン率の向上にも寄与します。無関係な検索クエリに対する広告の表示を防ぐことで、ターゲットユーザーに集中し、より効果的な広告キャンペーンを実現できます。

目次に戻る

4.キーワード選定のツール

4-1.キーワードプランナーの使い方

Googleキーワードプランナーは、Google広告の公式ツールで、以下の機能があります。

  1. 新しいキーワードの発見

    • 自社の商品やサービスに関連するキーワードを入力すると、関連する新しいキーワードのアイデアを提供します。
    • ターゲットユーザーがどのような検索語句を使用しているかを把握できます。
  2. 検索ボリュームと予測データの取得

    • 各キーワードの月間検索ボリューム、競合のレベル、推定クリック単価(CPC)などのデータを確認できます。
    • 予算計画や入札戦略を立てるのに役立ちます。

例えば、新しいキーワードの発見をしたい場合は、以下の手順で使用できます。

  1. Google広告にログイン
  2. 「ツール」メニューから「キーワードプランナー」を選択
  3. 「新しいキーワードを見つける」をクリック
  4. 関連する製品やサービスに関するキーワードを入力し、検索

キーワードプランナーは、検索ボリューム、競合性、推奨入札価格などのデータを提供します。これにより、効果的なキーワードを見つけることができます。

4-2.その他のキーワード選定ツールの紹介

Google広告以外にも、キーワードリサーチに役立つツールがあります。以下のツールを紹介します。

1. ラッコキーワード

ラッコキーワードは、日本国内で広く利用されているキーワードリサーチツールです。このツールは、特定のキーワードに関連する検索候補や関連キーワードを大量に表示するため、ユーザーの検索意図を広範囲に理解するのに役立ちます。

利用目的

 ラッコキーワードは、検索候補や関連キーワードを収集するために使用されます。特定のキーワードを入力すると、それに関連するキーワードのリストが表示されます。これにより、ターゲットユーザーがどのような言葉を使って検索しているのかを把握しやすくなります。

メリット

  • 簡単なインターフェースで初心者にも使いやすい。
  • 機能制限はあるが、無料で利用できるため、コストをかけずにキーワードリサーチが可能。
  • 短時間で大量の関連キーワードを取得できるため、迅速にキーワードリストを作成できる。

2. Googleトレンド

Googleトレンドは、特定のキーワードの検索ボリュームの変動を時系列で確認できる無料のツールです。特定のキーワードがどの時期に検索されやすいか、地域ごとの人気度も分析できます。

利用目的

 Googleトレンドは、検索トレンドや季節性を把握するために使用されます。これにより、キャンペーンのタイミングや地域別のマーケティング戦略を最適化できます。

メリット

  • 時間経過に伴う検索トレンドを把握できるため、季節性やトレンドに応じたキーワードを選定可能。
  • 地域ごとの人気度を把握できるため、ターゲットエリアに最適なキーワードを選定可能。
  • 無料で利用でき、データの信頼性が高い。

3. Ahrefs

 Ahrefsは、SEOと広告キャンペーンの両方に役立つ高度なデータ分析ツールです。このツールは、競合分析、キーワードの検索ボリュームと難易度の評価、被リンクの分析など、幅広い機能を提供します。

利用目的

 Ahrefsは、競合他社のキーワード戦略を分析し、自社のキャンペーンに活用するために使用されます。また、キーワードの検索ボリュームと難易度を詳細に評価し、効果的なキーワードを選定することができます。

メリット

  • 競合他社のキーワード戦略を分析できるため、自社のキャンペーンにおける差別化が図れる。
  • 詳細な検索ボリュームと難易度の評価により、適切なキーワードを選定できる。
  • 高度なデータ分析機能により、SEO対策と広告キャンペーンの両方に役立つ。

 4-3.ツールを使った効果的なキーワードリサーチ方法 

1. ラッコキーワードで関連キーワードを見つける

まず、ラッコキーワードを使用して、メインとなるキーワードから関連するキーワードを大量に収集します。例えば、「ダイエット」を入力すると、「ダイエット 食事」「ダイエット 運動」など、ユーザーが頻繁に検索する関連キーワードが表示されます。これにより、ターゲットユーザーが実際にどのような言葉で検索しているのかを把握することができます。

2. Googleトレンドでトレンドと季節性を分析する

次に、Googleトレンドを使って、収集したキーワードの検索トレンドを分析します。例えば、「クリスマスギフト」というキーワードが特定の時期に急増することが分かれば、その時期に合わせた広告キャンペーンを計画することができます。また、地域別の検索人気度を確認することで、特定の地域におけるターゲットユーザーのニーズを把握しやすくなります。

3. Ahrefsで競合分析とキーワードの評価を行う

最後に、Ahrefsを使用して競合分析を行います。競合他社がどのキーワードを使って成功しているのかを調査し、それらのキーワードの検索ボリュームと難易度を評価します。例えば、競合が「オンラインフィットネス」というキーワードで高いトラフィックを得ている場合、そのキーワードを自社のキャンペーンに取り入れ、同様の成果を目指すことができます。Ahrefsの詳細なデータ分析により、キーワードの難易度や検索ボリュームを評価し、最も効果的なキーワードを選定することができます。

これらのステップを組み合わせることで、効果的なキーワードリサーチが可能となり、広告キャンペーンの成功に繋げることができます。

目次に戻る

5.キーワードの設定方法

5-1.キャンペーン作成時のキーワード設定ステップ

Google広告のキャンペーン作成時にキーワードを設定する手順は以下の通りです。

  1. 広告グループごとのキーワードリサーチ

    広告グループに関連するキーワードをリサーチします。Googleキーワードプランナーなどを使って、関連性の高いキーワードの候補を見つけましょう。検索ボリューム、競争度、クリック単価などのデータを参考にしながら、広告グループのテーマに適したキーワードを選びます。

  2. キーワードの選定と整理

    リサーチしたキーワードを、広告グループごとに整理します。各広告グループには、できるだけ関連性の高いキーワードを含めるようにします。
    例えば、「ランニングシューズ」の広告グループには、「ランニングシューズ」、「ランニングシューズ メンズ」、「ランニングシューズ レディース」などのキーワードを含めます。

  3. キーワードのマッチタイプを設定する

    各キーワードに対してマッチタイプを設定します。

  4. 除外キーワードの設定

    不要なトラフィックを防ぐために、除外キーワードを設定します。

  5. キーワードの入札額を設定する

    各キーワードに対して入札額を設定します。入札額は、キーワードの競争度や予算に応じて調整します。

  6. キーワードの品質スコアを確認する

    Google広告では、キーワードの品質スコアが表示されます。品質スコアは、広告の関連性、クリック率(CTR)、ランディングページの品質などに基づいて評価されます。品質スコアを高めるためには、広告文やランディングページの改善を行い、ユーザーエクスペリエンスを向上させることが重要です。

  7. パフォーマンスのモニタリングと最適化

    キャンペーンが開始したら、定期的にパフォーマンスをモニタリングします。キーワードのクリック率、コンバージョン率、コストなどのデータを分析し、効果的なキーワードを見つけ出します。パフォーマンスが低いキーワードは削除したり、入札額を調整したりすることで、キャンペーンの成果を最大化します。

  8. 検索クエリレポートの活用

    検索クエリレポートを活用して、ユーザーが実際に検索しているクエリを確認します。これにより、新しいキーワードの発見や、除外キーワードの設定に役立てることができます。

 5-2.キーワードの入札戦略 

Google広告におけるキーワードの入札戦略は、広告キャンペーンの目標と予算に基づいて最適な方法を選択することが重要です。以下に主な入札戦略を紹介します。

クリック数の最大化:自動入札戦略の一種で、クリック目標に合わせて入札単価を設定する最も簡単な方法です。1 日の平均予算を設定するだけで、その予算内で最大限のクリック数を獲得できるように、入札単価が Google 広告システムにより自動的に調整されます。

コンバージョン数の最大化:特定のコンバージョン単価を目指すのではなく、コンバージョン重視で最適化して予算を使い切りたい場合は、コンバージョン数の最大化を使用することができます。

コンバージョン値の最大化 特定の広告費用対効果をターゲティングする代わりに、予算全体を使用してコンバージョン値を最大化できるように最適化する場合は、コンバージョン値の最大化を使用します。

個別クリック単価制:上限 CPC による入札をご自身で管理することができます。キャンペーンの各広告グループ、または個々のキーワードやプレースメントに、異なる入札単価を指定することが可能です。特定のキーワードまたはプレースメントの効果が高いことがわかれば、個別単価設定を使ってそのキーワードまたはプレースメントに広告予算を多く割り当てることができます。

目標インプレッション単価:Google 検索結果ページの最上部、上部、または任意の場所に広告が表示されるように、自動的に入札単価が設定されます。

出典:Google広告ヘルプ「目標に合わせた入札戦略を選択する」

5-3.定期的なキーワードの見直しと最適化の方法

定期的なキーワードの見直しと最適化は、広告キャンペーンの成功に不可欠です。以下のステップを実践してください。

  1. キーワードのパフォーマンスを定期的に分析する
  2. 効果の高いキーワードを強化し、効果の低いキーワードを削除する
  3. 新しいキーワードを追加し、キャンペーンを最適化する
  4. 除外キーワードリストを見直し、無関係な検索クエリを除外する

これにより、広告キャンペーンのパフォーマンスを継続的に向上させることができます。

目次に戻る