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【速報】INBOUND2021 HubSpot最新アップデート | BtoBマーケティングならタービン・インタラクティブ

作成者: タービン・インタラクティブ|2021年10月12日

こんにちは、タービン・インタラクティブです。
2021年、今年もこの季節がやってきました!

HubSpot恒例の大規模イベント「INBOUND 2021」が、日本時間の10月12日(火)20時より始まりました。


コロナ禍により、昨年に引き続きオンライン開催ということで、昨年と同様にアバターがを登録して参加できるインターフェースになっていました。

昨年のINBOUND2020では、「powerful and easy to uesd」をテーマに、カスタムオブジェクトを筆頭に様々なアップデート情報が開催されました。

今年のINBOUND2021では、「the #1 CRM platform」をテーマに、よりカスタムしやすく、接続しやすく、顧客にとって最良のCRMとするアップデート情報が発表されました。特に、CRMのチーム管理に欠かせない「ビジネスユニット」や既存環境をベースに開発を進められる「Sandbox」、フォームでクレジットカード決済が可能な「HubSpot Payment」など、顧客とのビジネスを加速させる機能が数多く発表されました。

これよりINBOUND2021で発表されたHubSpotの最新アップデート情報をお伝えします。

※速報につき、随時情報はアップデートしていきます。

 

2021年、HubSpotのメッセージ

今回のINBOUNDのキーノートは、顧客起点という言葉が非常に印象的でした。ここからはそのメッセージの内容を簡単にお伝えします。

(左)Andrew Lindsay ,SVP,Corporate & Business Developmen,HubSpot /(中央) Yamini Rangan,CEO,HubSpot /(右)Brian Halligan,Co-Founder&Executive Chairman,HubSpot
※出典:HubSpot Spotlightより抜粋

B2Bの世界でも購買担当者はB2Cの一般商品者と変わらないほど、低ストレスで、煌びやかな購買体験を求めるようになり、それは私たちにCRMに向く姿勢を変化させました。

CRMで重要視されるのは購入者への主導権のシフトであり、販売者の営業力ではありません。一昔前はビジネスカードを引っ張り出し、顧客に電話をかけること、そして折り返しをいただくことこそがカスタマーリレーションシップマネジメントでしたが、今では電話をすぐにかけてくれるような顧客はいません。顧客はまずWebサイトへ訪問します。自分たちで必要な資料をダウンロードし、無料トライアルを初めます。さらには最後まで営業と接触せずにサービス利用を開始することすらあります。

HubSpotは顧客のニーズに合わせて変化しています。
2021年のHubSpotは顧客の顧客起点のCRMをテーマに、「よりカスタマイズしやすく」、「よりつながるように」、「より顧客第一に」さらなる進化を遂げます。

2021年注目のHubSpotアップデート情報

HubSpotは、オンラインにおけるマーケティング・営業活動に必要な基本的な機能を保有しています。INBOUND2021の発表によるアップデートで、よりCRM機能が強化されました。
現状多くのCRMプラットフォームは複雑、かつ過剰に設計されていましたが、今回HubSpotは、より「顧客のニーズを満たし」「チームを調整し」「速度を落とさずにスマートに働く」機能をアップデートします。

2021年のHubSpotは以下3つのセクションでアップデート情報が公開されました。

  1. More customizable(よりカスタマイズ可能に)

  2. More connected(よりつながるように)

  3. More customer first(より顧客第一に)

それではセクション別に内容を紹介します。

1.More customizable(よりカスタマイズ可能に)

①ビジネスユニット 

ビジネスユニットは、1つのアカウントで複数のブランドとチームを調整することができる機能です。ビジネスユニットを使用すると、顧客はHubSpotを使用して、複数のブランドにわたるコンタクト、マーケティングおよび販売資産、などを自信を持って管理できます。
顧客は、クロスセルキャンペーンとアップセルキャンペーンを簡単に実行して、オーディエンスのすべてのセグメントにリーチしたり、各ブランドとのコンタクトのやり取りやコミュニケーションの好みを追跡したり、ビジネス全体のパフォーマンスについて報告したり、1つのブランドの結果を拡大することなどができます。

例えば、トヨタ、ダイハツ、レクサスはすべて同じユニットに存在します。ブランディングとメッセージングは​​異なりますが、多くの場合、マーケティングキャンペーン、アップセルまたはクロスセルの機会を共有したり、レポート全体を検討する必要がありますが、このようなことを1つのアカウントで行うことができるようになります。
※MarkeitngHub Enterpriseエディションにて利用可能。
※オプションで1,000ドル/月。

②ドメイン追加 

キャパシティパックを使用することで、HubSpotで追加のWebサイトを小額の料金でホストできるようになりました。
※MarkeitngHub Enterprise、CMSHub Enterpriseエディションにて利用可能。

③「採用しやすい」管理機能

全員がHubSpotアカウントに適切なレベルでアクセスできるデフォルト権限セット

役職や作業者を選択するとあらかじめ権限が付与できるテンプレートが公開されました。これらの権限の推奨事項を簡単に調整し、数回クリックするだけで新しいユーザーを招待できます。

SCIM-Powered Okta-SCIM

SCIMを介したユーザープロビジョニングにより、ユーザーの作成と削除のための安全・自動化できます。これにより、日常のタスクを自動化し、組織のセキュリティを強化できます。

Sandbox (サンドボックス)

Sandbox(サンドボックス)は、本番環境に影響を与えることなく、同様のポータル上で新しい機能を試すことができます。例えば、取引パイプラインの変更が営業チームのワークフローに及ぼす影響を安全にテストできるようになります。
※SandboxはすべてのEnterpriseエディションにて利用可能。
※デフォルトで1つ。追加する場合は1つのSandboxあたり750ドル/月。

アソシエーションの改善

HubSpotのコンタクトと会社の関連付けを改善しました。特定のタイプの関連付けの数を増やしたり、ラベル付けをして関連付けたりすることができるようになります。

2.More connected(よりつながるように)

HubSpotのCRMプラットフォームは、信頼できる唯一の情報源であり、クラス最高のエクスペリエンスを提供することにより、チームが顧客との関係を深めることができるように作成されています。全体として、顧客システム全体が何らかの形で切断されているという感覚は、今日のエンドユーザーを悩ませています。データは複数のコードベースにまたがって存在するため、どのデータが正確であるかがわかりません。チームの調整、強力な採用、変化する市場の状況への適応が非常に困難になります。HubSpotは、育て上げられたCRMプラットフォームを提供することにより、よりつながった体験を提供します。

①Operations Hub Enterprise(※2021年11月公開)

Operations Hub Enterpriseは、ビジネス時間を節約し、ダウンストリームユーザーのレポートを容易に、より一貫性のある説得力のあるインサイトを提供します。Operations Hub Enterpriseを使用すると、データを簡単に準備し、親しみやすいコレクションにまとめられ、ダウンストリームユーザーは独自のレポートをより簡単に作成できるようになります。
具体的には、データ内の計算が可能になったり、Snowflakeにエクスポートしてデータを抽出することができるようになります。
※Operations Hub Enterpriseが新たにエディションとして追加されます。
※価格: 2,000ドル /月
※Enterprise CRM Suiteに含まれます。また、Enterprise CRM Suiteの価格は、追加の製品が含まれることに伴い、2021年12月1日以降に値上がりします。12月1日までは4,000ドル/月ですが、2021年以降5,000ドル/月になります。

 

②カスタム行動イベント

カスタム行動イベントは、顧客のマイクロターゲティング戦術を次のレベルに引き上げるための強力なツールです。顧客は、コンタクトの行動に基づいてアクションをセグメント化してトリガーできます。これにより、ユーザーの特定の行動に基づいてワークフローをすぐに開始し、見込み客がWebサイトで独自のアクションを実行したときに営業担当に通知し、行動に基づいて訪問者をセグメント化してマーケティングへの影響を拡大できます。
※MarkeitngHub Enterprise、CMSHub Enterpriseエディションにて利用可能。

③カスタムレポートビルダーの改善

これまでのHubSpotでのレポートは、一般的な質問への回答に役立つ少数のレポートに限定されていました。これは、HubSpot内の一部のフィールドのみに限定され、お客様がビジネスパフォーマンスを測定するための重要な質問に答えるのに役立たないことがよくありました。これからは連絡先、会社、取引など、すべてのCRMデータに関する特注のレポートを作成できるようになりました。カスタムオブジェクト、行動イベント、キャンペーンについてレポートできます。マーケティング、販売、サービスのすべての人が、ビジネス戦略の形成とチームの指導に役立つデータ主導の意思決定を行えるようにします。

3.More customer first(より顧客第一に)

ビジネスの拡大の中心として、CRMプラットフォームは顧客のニーズを満たすために柔軟でなければなりません。 HubSpotは、顧客体験の向上を目的とした機能を備えた「C(顧客)」をCRMに戻すことに取り組んでいます。

①HubSpot Payments(※アメリカ地域のみ利用可能)

HubSpot Paymentsは、CRMプラットフォーム内で、次の3つの主要機能を含む支払いをネイティブに処理します。

  • ペイメントリンク
  • 定期支払い
  • 見積もり+支払いのインテグレーション

具体的には、ペイメントリンクにより、ユーザーがHubSpot内で直接支払いオプションを提供できるようにします。ポータルから直接支払いリンクを生成し、電子メールで顧客と共有したり、Webサイトに埋め込んだり、チャットで送信したりできます。また、定期支払いを使用すると、サブスクリプションをネイティブに処理できます。
サブスクリプションオブジェクトにリストとワークフローを作成します。支払い前に顧客に通知を送信するか、サブスクリプション期間の終了時に顧客に連絡するように営業担当者のリマインダーを設定します。見積もりと支払いのインテグレーションは、販売見積もりから直接開始される合理化された購入プロセスを作成します。

②カスタマーポータル

HubSpotの新しいカスタマーポータルは、顧客がログインして利用できるサイトです。顧客はサポートチケットにアクセスして返信します。返信したメッセージは共有の受信トレイに接続され、顧客と営業担当の間でチケットのやり取りをつづけることができます。ブランドに合わせてカスタマイズでき、コーディングは必要ありません。
※Service HubProfessionalおよびEnterpriseエディションにて利用可能。

③カスタムアンケート

カスタムフィードバック調査により、顧客は独自の製品やサービスに必要なフィードバックを求め、ユーザーとの関係を深めます。
顧客は無制限の質問を追加し、さまざまな質問タイプ(星評価、ラジオ選択、テキストフィールド)を使用できます。アンケートをメールリンクで簡単に共有できます。
※Service HubProfessionalおよびEnterpriseエディションにて利用可能。