こんにちは、タービン・インタラクティブです。
2022年、今年もこの季節がやってきました!
HubSpot恒例の大規模イベント「INBOUND 2022」が、日本時間の9月7日(水)20時より始まりました。昨年まで2年続けてオンライン開催となっていましたが、今年はオンライン、オフラインの同時開催となっています。オンライン会場ではこれまでと同様にアバターを使っての参加でした。
オフラインの開催は久々ということもあり、現地では大勢の参加者で賑わっていました。
昨年のINBOUND2021では、「the #1 CRM platform」を掲げ次の3つの視点からHubSpotの目指す方向性が語られました。
今年のINBOUND2022では、「The Age of the Connected Cutomer」をテーマに、単なるソフトウェアではなく、顧客とより深く長期的な関係を築くことができるプラットフォームを目指したアップデート情報が発表されました。
ここからINBOUND2022で発表されたHubSpotの最新アップデート情報をお伝えします。
HubSpot Spotlightの様子 (中央)Yamini Rangan,CEO,HubSpot
※速報につき、随時情報はアップデートしていきます。
INBOUND2022のスポットライトでは、「The Age of the Connected Customer」をテーマに、顧客との関係性をより強化していくことが伝えられました。ここからはそのメッセージの内容を簡単にお伝えします。
INBOUND2022 Spotlightより抜粋
現在企業が直面している経営状況の調査を実施したところ、多くの企業で、CRMを導入しているにもかかわらず、様々なシステムが複雑に繋げられているため、うまくデータ活用ができていないという課題が浮き彫りになりました。また、パンデミックの影響によりインターネット上での繋がりが構築された一方、デジタルコミュニケーションに対する疲労と不信感が生まれつつあります。人との関わりに距離を感じる中、人々はより「繋がる」関係を求め始めています。パンデミックという未曽有の状況に人々の価値観は急速に変化しています。
これらの背景を元にHubSpotは「The Age of the Connected Customer」、顧客と繋がる時代に直面していると考え、
HubSpotは、オンラインにおけるマーケティング・営業活動に必要な基本的な機能を保有しています。
パンデミックによってユーザーの行動が根本的に変化したことにより、組織が見込み客や顧客とつながることが難しくなりました。HubSpotでは、企業が成長するためには従来型の顧客管理ではなく、顧客との繋がりに焦点を当てた新しいCRM「Connected CRM プラットフォーム」を目指し、主に5つの分野からアップデート情報が公開されました。
Marketing Hubでは、キャンペーン機能の拡充、カスタマージャーニー分析など、より顧客視点でデータを分析できる機能が発表されました。
WhatsApp Businessアカウントを受信トレイの新たなチャネルと接続し、見込み客や顧客とのやり取りをHubSpotに記録できるようになりました。担当者から開始したメッセージ、コンタクトから開始されたメッセージの両方がサポートされます。
【対象】Markeitng & Service Hub ProfessionalおよびEnterprise
INBOUND2022 Spotlightより抜粋
営業チーム、サポートチームが、より摩擦なくスムーズに業務を進められるような機能が発表されました。
HubSpotから提供する電話番号を利用して営業活動を行うことができます。CRMへ自動でコール内容を記録し、記録した内容に基づきコーチングを行うことができます。
※HubSpotが提供する電話番号は米国、英国、およびカナダでのみ利用できます。
【対象】Sales & Service Hub Starter以上
Sales & Service Hubの測定指標を用いて、カスタムな目標を作成することができるようになります。これまで設定不要で標準的な目標はありましたが、より組織ごとに適した指標を設定することができます。
【対象】Sales & Service Hub Enterprise
「Connected CRM Platform」を目指して、企業のオペレーション担当者、HubSpotを使った開発者がデータをより扱いやすくなるようアップデートします。
多くのユーザーがサードパーティ製アプリをHubSpotと連携させていますが、データを同期する際には正しく同期できているか迅速に確認し対応することが不可欠です。今回、「Sync health」という新しいタブが追加され、データの同期ができているかどうかを簡単に確認できるようになります。
【対象】すべて
CRMレコードの中央にカスタムタブ、カスタムカードを追加できるようになります。様々なシステムのデータをHubSpot CRMに一元管理したときに、適切な情報を適切なタイミングでユーザーに表示することができるようになります。
現時点では、JSONによるコーディング、GitHubを使ったプロジェクト管理といった、開発者がカスタマイズすることを想定したツールとなっています。
【対象】Sales & Service Hub Enterprise
INBOUND2022 Spotlightより抜粋
社内の複数のシステムを統合した結果、ルールが定められなかったためにかえってデータの分断が起きることがあります。そのようなデータの分断を防ぐため、データの品質を保ち管理する機能が追加されます。
CRMには様々なシステムからのデータ入力、更新が取り込まれるため、レコードやプロパティ、連携の状態を逐次監視して修正することは難しくなりつつあります。新しく、これらのデータの健全性を1か所で確認できるデータ品質のダッシュボードが提供されます。一目で問題点を把握できるため、オペレーションチームはエラーが大きな問題となる前に対処できるようになります。
【対象】Operations Hub ProfessionalおよびEnterprise
INBOUND2022 Spotlightより抜粋
データの一貫性を確保することは、長期にわたってデータをクリーンに保つためのカギとなります。手動で入力されるデータ、インポートによって登録されるデータをより詳細に制御できるようになり、プロパティ確認の手間を大幅に省くことができます。データベースがクリーンに保たれることでフライホイールの摩擦が少なくなり、結果としてカスタマーエクスペリエンスがよりスムーズになります。
【対象】Sales & Service Hub Enterprise
CRMで表示するデータをより細かく設定できるようになりました。これにより、営業チームやサポートチームは、それぞれのチームにとって重要な情報を素早く確認し、業務に取り組めるようになります。
CRMレコードの右側サイドバーをカスタマイズして、各チームに関連性の高い情報を表示、関連性の低い情報を非表示するといったことができるようになりました。
【対象】 ProfessionalおよびEnterprise
パイプラインに最も関連性の高いカードプロパティをそれぞれのパイプラインのボードビューに設定できるようになりました。パイプラインごとに最大4つのカードプロパティを選択できます。
【対象】デフォルトのボードプロパティ:すべて
パイプラインごとの異なるプロパティ:ProfessionalおよびEnterprise
今までHubSpotをより活用するために、HubSpotアカデミーやHubSpotコミュニティが用意されていましたが、より専門分野においてもHubSpotの活用を相談できるコミュニティ「Connect.com」が新たに追加されました。
Connect.comは利用者・パートナー含め利用できます。(現在は英語のみ。)
このコミュインティでは専門スキルをアピールしたり、キャリアアップの機会を得たり、グローバルなHubSpotユーザーエコシステムから専門家のアドバイスを受けることが可能になります。
いかがでしたでしょうか。
INBOUND2022では、顧客との関係性を高めるための機能に加え、Connect.comという新たなコミュニティの発表が特に印象的でした。詳細な情報が公開され次第、本記事も随時更新していきます!