みなさん、こんにちは。
宮古島スタッフの石川です。
いよいよ本格的な冬突入ですが、宮古島の年末はまだまだ暖かく、昼間はTシャツに半ズボンで過ごせることもあるんですよ。
そんな常夏の宮古島から、今回は沖縄有数のパワースポットが集中する神秘の島「大神島」についてレポートしたいと思います!
大神島(おおがみじま)には、「神様がいる」。
それは、宮古島で今でも受け継がれている言い伝え。
「聖域」と呼ばれ、島の人々の大切な場所となっています。
大神島に行くには、宮古島の島尻魚港から定期船が1日4往復出ています。
ちなみに島尻魚港は”パーントゥ“という奇祭が有名な場所。
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島尻漁港から船に揺られて15分、いよいよ島に到着です。
大神島に到着すると島のガイドさんが迎えてくれました。今回は初めてのメンバーばかりだったので、島の歴史や風土を知ることができる散策ツアーに参加しています。
大神島は約300年前に「海賊がやってきて宝を隠した」とされる島で、現在は人口約20名。
一周3キロほどの小さな小さな島です。
昔は住民が200人近くもいたこともあり、水を確保するのが大変だったようで、当時使われていた「カー(井戸)」があちこちにあります。
現在は宮古島本島から水を引いているので使用していないそうですが、生活用水として当時の島民の方々の生活を支える、大切な場所だったそうです。
結構大きな穴です。
子どもたちは水遊びでよくここに飛び込んだりしていたらしいですが、大丈夫だったのでしょうか・・?
5,6棟の家々がある集落を抜け、遠見台を目指します。
遠見台のふもとまで来ました。ここから階段を登って、島の一番高い場所を目指します。
かなり急な階段を息を切らしながら登っていきます。「頂上からの眺めはすごいから!」とガイドさんに励まされ、仕事でなまっている身体に鞭打ち、頂上までがんばります。
おぉ。。着きました!
実はこの日、天気予報では曇りだったのですが、日頃の行いが良かったのか本当によく晴れて、美しい宮古ブルーの海を見ることができました!感激です!
遠くかすかに見える島は、「大神島一丁目」と地元の人が呼んでいる無人島です。
島には灯台がぽつんとあり、昔は漁に出た人が嵐で漁港に戻れないときに避難したそうです。
遠見台での景色に感動した帰り道は、有数のシュノーケルスポットに寄りました。
ここは岩がカーブを描いていて天然の湾のようになっています。岩より内側の海岸側は比較的潮がゆったりしていて子どもでも安心して楽しめそうです。
一度港まで戻り、今度はガイドさんが運転する車に乗って「ノッチ」と呼ばれる奇石を見るため島の東側を目指します。
ちなみに島には信号はもちろん、道路標識もありません。車はガイドさんの車とバイクが有るだけ。車にはなんと、ナンバーがありませんでした。(初めて見ました)
自然ってクリエイティブ。
この風景、神秘的ですよね・・!
奇石(ノッチ)とは海流の早い海岸にある岩が、海流によって削られてこのような形状になったもので、きのこのようなユニークな姿が特徴なんです。
約90分ほどのツアーを終えて、島唯一の食堂兼民宿の「おぶゆう食堂」へ。
こちらでは島の特産品であるカーキダコをふんだんに使ったタコ丼をいただけます。
美味しそう!
カーキダコとはタコを燻製にしたもので、磯の香りがとても食欲をそそる一品でした。
昔は海でとれた魚やタコを保存するため、燻製にしていたそうです。
おぼゆう食堂では他にも宮古そばやカレー、軽食メニューがありますのでタコが苦手な方でも大丈夫ですよ。
大神島は独特な時間が流れる、まさに島全体がパワースポットのようでした。
あまりスピリチュアルな感覚は鋭くない自分でも、まるで時が永遠に止まっているかのような特別な感覚を感じました。
神様のそばでシュノーケルを楽しんだり神様の宿る岩を見たりと、1日満喫できるこの大神島。
皆さんもデジタルデトックスを体験しに、いらっしゃいませんか?
・大神島~宮古島定期便
(片道)大人350円、小人180円 (往復)大人670円、小人350円 ※4〜9月の夏季、10〜3月の冬季でそれぞれ時刻表が変わるそうです。
【詳しいお問い合わせ先】:大神海運 宮古島市平良字島尻6
Tel. 0980-72-5477 Fax. 0980-72-5500
・大神島のおじいの観光ガイド
(約90分)2,000円/人【要ご予約】※3名以上で割引あり
予約は電話のみだそうです。 Tel. 0980-72-5350
・大神島唯一の食堂「おぷゆう食堂」
食事以外にも軽食やドリンクもあります。名物のカーキダコ丼は800円です!
取材協力
・大神島観光協会