事業:大学
公開日:2014年04月01日
スマホ世代の高校生に向けて、モバイルでも美しく見えるようフラットデザインを採用。アート作品を引き立てるためにデザイン要素を絞り、シンプルに徹することで作品の印象を強めるとともにユーザビリティを高めています。
私たち名古屋造形大学をはじめ全国の大学は、18歳人口が減少している社会的な背景に対し、大学経営をビジネスとしてどのように対応すべきか、という問題に直面しています。
特に本学のような美術系大学は、多くの学生数を抱える総合大学に比べ大きなビジネス展開が難しく、そのジレンマの中でどのように広報活動を行うべきかを重ねて検討してきました。
今まで広報は紙媒体をメインに据えていましたが、これからWebの重要性が高まるのは明らか。
紙からWebへとメイン媒体をシフトしていくには、広い知識を持ち、丁寧に真摯に経営目線で取り組んでいただけるパートナーが必要でした。
そこで、検討の結果、タービンさんを選ばせていただきました。決め手は本学の今後を継続的に見据えた提案力と実行力でした。
本学サイトのメインターゲットは「高校生と受験生」。
彼らに対し、本学の「顔」となる本サイトでは、アクセスして最初に受けるインパクトが大切です。
タービンさんのご提案は、見た目の印象をこれまでとガラリと変える力を感じました。
トップページ上部では、大きなメインビジュアルがスライドし、そこにキャッチーなビジュアルが多数表示できます。
このインターフェースの大胆な変更があれば、競合の他大学に優位性を出せると期待が高まりました。 また同時に、これまで完全対応でなかったスマートフォンへの対応も提案いただきました。
PCとスマートフォンのインターフェースの印象を統一させ、かつ、スマートフォン用に情報を整理して掲載することにより「スマートフォンユーザーに使いやすいサイトにする」という方向性が固まりました。
「それぞれについて最適化した状態で、それぞれ満足度を下げないものを、それぞれのユーザーが気持ちよく見られるようにする」というのが今回のテーマです。
リニューアル公開するまでは、非常に細かい作業の連続でした。
時に優先順位の認識がすれ違うこともありましたが、タービンさんはプロジェクトの全体像を俯瞰視できる目を持っています。
私たちの意向を汲み取っていただき、最優先課題は何かをきちんと考えて動いてくれたのは、大変ありがたかったですね。
タービンさんからのご提案で大きく利便性が高まったのは、コンテンツマネジメントシステム(CMS)の全面導入です。
リニューアル前のCMSでは、管理者ごとにアクセス権限のエリアを分けることが不可能でした。
それが今回のリニューアルで可能になり、責任の所在も明確となって、他部署からの誤入力も防げるようになりました。
本学の学務、庶務、図書館、就職支援などの各部署から上がる情報を、一人の担当者が取りまとめて一括して更新するのは大変な作業です。
CMSの全面導入後は、各部署で更新が展開できるようになり、業務負担の分散という大きなメリットが生まれました。
CMSは、使い方を覚えてしまうとその後は簡単に更新ができるので、学内でも「とても使いやすい」と評判です。
本学には12の専攻コースがあります。
コースごとのカリキュラムや、担当の先生が行う研究の専門領域の面白さなど、本学が持つ「中味」の部分をさらに伝えていくためには、今後コンテンツを増やしていくことが必須です。
また本学ならではの魅力をアピールするために、CMSをさらに活用していきたいと考えています。
Webサイトはアクセスデータから訪問者のニーズを予測し、それに対応することを可能にするマーケティングツールでもあります。
私たち大学職員は、あくまでも起こった結果に対してしか対応できない傾向がありますので、タービンさんには予測的な将来に向けた攻めのご提案をどんどんしていただきたいと思っています。
今後の健全な大学経営に向けて、Webを戦略的なツールとして考え提案をしていただける会社であるタービンさんとの良質なパートナーシップをさらに深めていきたいと思っています。
入試課広報部長補佐 デジタルメディアデザイン教授
渡邉敏之 様
入試広報課長
田端尚樹 様
052-957-2455(名古屋)
03-6417-9803(東京)