「ソーシャルネットワークを、マーケティングに活用しよう!」
ミクシィやフェイスブックのような、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)が流行している昨今、活用するのは当然・・とは思っていても、実際にどうすればよいか具体的にイメージできるマーケティング担当者はまだまだ少ないのではないでしょうか?
今週、私は広告テクノロジーの現在を見るためニューヨークに滞在中。世界最先端の広告技術カンファレンス「アドテック・ニューヨーク」の会場には全米から、広告代理店、マスメディア、ネットメディアや広告主企業の担当者など、多くの関係者が集まっています。
見渡す限りに並んだ展示ブースでは、マーケティング効果の測定や最適化から、動画のソリューション、調査サービスやコンテンツ配信、広告配信ネットワークや、その配信ネットワーク向け最適化サービスまで、実に様々なジャンルのサービスが紹介されているのですが、昨年の展示と比べて感じるのは、多くのサービスで、「SNSとの連動」がアピールされているということです。
SNSは、利用するユーザー間の「人と人とのつながり」を強化するサービスともいえますが、この「人と人とのつながり」の機能を、マーケティングのサービスに結びつけようという動きが増えているのです。
SNSは外部のアプリケーションと連動できるよう、ユーザーデータの接続仕様を公開しているものが多いため、コミュニティでの登録データや活動データを利用して、ユーザーに便利でマーケティングにも効果のあるサービスを提供しようと、各社アイディアを競っていました。
昨夜ホテルで見ていたテレビの討論番組には、ツイッターのアカウントやフェイスブックのコミュニティが表示されていました。フェイスブックやマイスペース、ツイッターなどの、ソーシャルネットワークサービスの利用者が激増し、彼らがネットワーク上で「互いに影響し合っている状態」です。これをいかに企業のマーケティングに活かし、ゴールにつなげるか。アメリカの企業にとっては、最も関心の強い課題となっているようです。
(2009/11/11 中部経済新聞掲載)