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第33回:つぶやく人々、つぶやく企業

作成者: タービン・インタラクティブ|2010年1月20日

「What are you doing?」

この「今何してる?」という問いかけに140文字以内で答えることで、ユーザーの状況や気持ちを蓄積・共有する「ツイッター」。2010年正月、ついに、鳩山首相が「つぶやき」はじめました。

@hatoyamayukioは「1日最低1ツイート」を守って運用されています。現在のところ、約18万人にフォローされている鳩山首相は、ご自身も国民のツイートにフォローを返す方針。専用のディスプレイで18万人の「つぶやき」が表示されることになるのだそうです。本当だとしたらちょっと大変な気もしますが、この仕掛けをアナウンスすることで首相と国民の距離が一気に縮まったイメージが醸成されました。コスト対効果を考えれば凄いことだと思いませんか?

ツイッターは、ブログやSNSに近い、ソーシャルメディアの1つといえますが、従来のサービスとは性格が異なります。

1.投稿後すぐに共有されるリアルタイム性
2.登録の必要がない、オープンな場
3.カジュアルでフランクなやりとり
4.短時間でシンプルな操作
5.完全無料のプラットフォーム

といったメリットと、独特の「ゆるい感じ」がツイッターの魅力。

興味をもつ人たちの、大量の「つぶやき」を斜め読みすることで、流れを把握。必要のないものをどんどんスルーしながら、必要な情報を取得するのが、トレンドになっています。企業としては、自社のアカウントをそのリストに入れてもらい、ユーザーとコミュニケーションできる場にしたいものです。

企業に向けられた「つぶやき」にお返事を差し上げれば、フォローしている他のユーザーからも見られ、リアルタイムのFAQとして活用が可能です。ツイッター内を検索すれば、自社に関する「つぶやき」を調査でき、マーケティングに活用できます。そのユーザーに積極的にメッセージを送ってファン形成を促すことも可能でしょう。

また、短時間で即効性のあるキャンペーンの告知や受付にも有効です。店舗に足を運んでもらうための、リアルタイムなインセンティブを発信するのにも効果的です。他にも色々アイディアは出てきそうですが、今までの広報や販促をそのまま持ってきただけでは、効果は低いかもしれません。

従来の企業広報とは考え方を切り替えて、ユーザー目線で「新しく、面白い」ダイレクトな情報交流のできるチームを編成して実験してみてはいかがでしょう?

無料サービスですから、まずは個人で始めてみることをお勧めします。よろしければ私のアカウント(@turbine432)をフォローしてください。企業活用のために便利な、周辺サービスなども紹介したいと思います。

(2010/01/20 中部経済新聞掲載)