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定番こそ見直すべし!ユーザーを魅了する「会社概要ページ」にする7つのコツ

作成者: タービン・インタラクティブ|2015年12月10日

上場企業から個人事業まで、どんな企業のWebサイトにも「定番」のコンテンツが存在します。
会社概要、アクセス、製品・サービス紹介あたりが鉄板ですが、特にBtoB企業の場合に最も多く閲覧されているのは「会社概要」ページであることが多いようです。

しかしながらこのページ、最も重要なコンテンツであるにも関わらず、単に資本金や住所、社屋の写真などの情報を無機質に載せてハイ終わり!となっていることが多いのも、BtoBのメーカー様が集中する名古屋近辺でのWeb制作に関わってきた中で感じることです。

よく見られているページだからこそもう少し工夫して、ただの「情報」から潜在客を惹きつける魅力的な「ブランドコンテンツ」に変身させたいものです。

今日はそんな変身術を私ディレクターのロジャーが7つほどご紹介したいと思います!

1.「数字」だけでは何も伝わらない。どんな企業か「一言」で伝えるべし

お問い合わせを増やしたいのであれば、会社のデータの羅列だけでは足りません。「これからこの会社と一緒にビジネスするとしたら、どんな風なんだろう?」というユーザーの視点に立って、その問いにしっかりと答えなければいけません。

「そのための経営理念や代表挨拶なら既にあるんだけど・・」とお考えかもしれませんが、正直なところ、よく閲覧されるとはいえ、そういったコンテンツはなかなかユーザーの記憶に残らないものです。ほら、皆さんもそうですよね?
目指したいのはやはり「印象と記憶に残るもの」です。

少々Webの世界から脱線しますが、私がよく勉強させていただいているベンチャー・キャピタリストのガイ・カワサキさんの起業の教えには、「経営理念を書くな・マントラを書け」というのがあります。

「マントラ」というのは直訳すると「標語」となりますが、この場合は「企業の存在意義」を一言でまとめたものです。企業の従業員全員、誰もが「この企業=○○」とすぐに答えられるようにするために大変短いのが特徴です。

ここで世界的に有名な企業のマントラをいくつかご紹介しましょう。どれも納得がいくものばかりですよね。

▲FedEx、Nike、StarbucksとDisneyのマントラ。どれも英単語3つで完結しているのがポイントです。

ちなみにBtoC企業の場合はマントラと共に、顧客向けの「タグライン」も持っています。例えばNikeの場合であれば、マントラは上記の「Authentic Athletic Performance」に対して、タグラインはおなじみの「Just Do It」です。

もし自社内にみんなが大切にしている言葉やスローガンなどがある場合は、既存の会社概要コンテンツにそのマントラをそっと添えるだけで、ユーザーに御社を一気に印象づけられるのでお勧めです。

2. 沿革は「年号+出来事」だけではない。難関をどう乗り越えてきた「ストーリー」を添えるべし

企業サイトを訪れるユーザーは、年表の中の客観的な「○○年○○」という情報よりも、「逆境をどう乗り越えてその企業が現在の姿になったのか」や「仕事に対してどんな情熱を持っているか」というようなストーリーに興味を抱き、その結果お問い合わせにつながるのではないでしょうか。

例えば歴史の長い企業であれば、それぞれの年代の業界、または国内外の出来事やトレンド、そこで生まれた市場ニーズに対してその企業がどう応えたかなどの逸話をたくさん掲載するのはいかがでしょう。
また若い企業であれば、短い沿革を無理やり伸ばすよりも今後業界・世の中をどう変えていきたいかを熱く語ったりするのもいいですし、「未来の沿革」を考え出し、企業の今後の展望や方向性をアピールするのも面白いかもしれません。

株式会社リクサス
「道路」をテーマに、あえてWebサイトの仕様である「直角」を破って沿革を面白く展開

Moz
沿革ではなく「私たちのストーリー」として展開

3. 企業はコンクリートではない。写真は「人間味と臨場感」を伝えるべし

さて、次は写真についてです。会社の概要ページで定番なのが「社屋」の写真ですよね。自社建築に自信を持ち、どうしても自慢したいのであれば別ですが、建物だけの写真では伝わるものが限られている、または何も伝わりません

そこで例えば、社屋の写真に加えて、従業員が接客している様子、作業に打ち込んでいる様子、打ち合わせをしている様子などを掲載してみてはどうでしょう?会社をコンクリートのカタマリではなく、「人間味」に溢れる場であるとアピールできるのではないでしょうか。

また、御社オフィスのインテリアや工場の中身などを「Google Business View」で撮影してもらい、ユーザーにバーチャル見学ツアーをさせることも面白いですよね。

「うちの事務所や工場はあまり見栄えがしないんだけど・・」とご不安かもしれませんが、ここで重要なのは見栄えよりも「臨場感」なのです。写真で「臨場感」を伝えることで信頼は生まれてくるのです。延々と言葉でつづるよりは遥かに効果がありますよね。

exampletours.com - Google Business Viewの利用事例
重要なのは内装やインテリアの見栄よりも、いかに会社の臨場感を与えられるかです

4.「なに」を伝えるよりも「なぜ」を伝えるべし

自社がどんな製品・サービスで、競合よりどう素晴らしいかの紹介・アピールすることも大事ですが、それよりも「なぜ」事業を行っているかにフォーカスすることで「ユーザーが抱えている悩み(ペインポイント)を解決するために存在している」ことがアピールできます。

例えば、BtoB企業の場合でも製品のリストがあり、それぞれの項目でさらに詳細ページを設置して、より具体的に「なぜこのサービスが存在しているか」を説明できるとWebサイトを通して御社への理解や興味がぐんと深まると思います。

The Bentley Story
イギリスの高級車ブランドの起業ストーリーは過去を顧みるコンテンツだけではなく、どんどん更新されていく「新着情報」です

Colonel Sanders
歴史とブランド力に自信をお持ちであれば、創業者を紹介するための特設サイトだって可能!

5. スタッフを全面的に出すべし

御社のサイトを訪れるユーザーは、「将来この企業のどんな人と取引することになるんだろう」と思ってもいるはずです。特にBtoB企業の場合は相性というのはとても大切です。そこで、役員の名前と役職だけでなく、できれば主要社員の顔写真、具体的なプロフィール、背景、持っている資格などを掲載することで、取引の具体的なイメージが湧きやすくしてみてはいかがでしょうか。

Exponent PR
普段は写真で展開するスタッフ紹介はここでは丁寧に描かれた似顔絵。「丁寧に仕事をする」ことが伝わります

Playground Inc
このWebサイトではスタッフ紹介を全部掲載するのではなく、ページをアクセスするごとに1人のプロフィールだけ雑誌風に展開しています

6. 賞や資格などはもっと強調するべし

賞や資格などを既に掲載している企業は多いと思いますが、その場所が会社概要の末端のページだったり、ニュースリリースの中に隠れていたりと見つけにくく、サブ扱いになっていませんか?
これらは御社への信頼性に繋がるための大事な証拠です。

恥ずかしがらずにもっと分かりやすく見つかりやすいところに載せましょう。例えば、末端ページだけでなく、フッター部分にもさりげなく載せておくのもいいかと思います。

大阪経済法科大学
デカデカと見せつける必要はありません。ポイントはあくまで「さり気なく」です

株式会社ウィル
プライバシーマークやJASDAQ上場も立派な「資格」です。積極的に載せていきたいものです

7. ページの最後にユーザーに取ってほしい行動の導線を入れるべし

会社の概要コンテンツにも、ユーザーに離脱されないようにページの下部にお問い合わせへのリンクや、製品紹介、サービス紹介、スペシャルコンテンツへのボタンを設けておきましょう。ユーザーにとってサイトに残る理由が生まれ、すぐに離脱しないようになります。

いかがでしたでしょうか?

ユーザーにとって、自分の悩みを解決してくれそうな企業はもっと詳しく知りたいものです。ただ単に自社の事実や情報を掲載するだけでなく、企業のミッションはもちろん、存在意味と信頼性をしっかり訴求できる会社概要コンテンツを載せることで、競合との差をはっきりさせ、「選ばれる」Webサイトにしていきましょう。

Webサイト制作・リニューアルを成功させるためのチェックリスト10をこちらの記事にまとめていますので、合わせてご覧ください。
Webサイト制作を成功させるためのチェックリスト10