Webサイトは常に競合他社と比較されています。企業のWeb担当者であれば、自社サイトがライバル企業のサイトに比べて勝っているのか劣っているのか、とても気になりますよね?自社サイトの戦略において、競合サイトの状況把握は非常に重要です。
HubSpotの「他社比較機能」では、自社のWebサイトと競合他社のWebサイトを数値で簡単に比較する事ができます。どのような視点で比較・分析することができるのか、早速見ていきましょう。
①競合サイトとの比較がとても簡単
分析手順は簡単で「競合企業のURLを入れる」、たったそれだけです。あとはHubSpotがデータを集めてきて、わかりやすく表とグラフにまとめてくれます。
10の比較項目と期間を入力することで、競合との優劣を簡単に把握することができます。HubSpotでは同時に多数の比較が可能になっています。
HubSpotの「他社比較機能」には以下に列記する10の比較項目があり、それぞれ分析・改善に繋げる事ができます。
①Marketing Grader(マーケティンググレーダー)
インバウンドマーケティングを行う上で、HubSpotが御社のWebサイトが適切かどうかを「ブログ・SEO・リードジェネレーション・モバイル」の項目から、0~100のスケールで評価した指標です。この結果を元に、その項目をどのように改善すべきかを示してくれます。
②トラフィックランク
WebサーバやWebサイトへの外部からの接続要求数、アクセス数、送信データ量など、サイトやページの間を行き来する閲覧者の数の多さをランク付けすることで他社と比較します。「Alexa」の結果がもとになったランクで、低い方が良い結果です。
③リンクしているドメイン
現在「Moz(アメリカのマーケティングツール)」によって記録された、サイトにリンクしているドメイン数を示しています。
④MozRank
対象となるページの被リンク数やサイトの質など独自の評価によって、0から10のスケールで表される、Mozによって測定された数値です。主にSEOの強さを評価するために使われます。
⑤ブログの有無
ウェブサイトにブログがあるかどうかを示します。
⑥RSSフィードの有無
ウェブサイトにRSSフィード(RSSと呼ばれる形式のデータでWebサイトの更新情報などを提供すること。あるいはその形式で提供される情報)があるかどうかを示します。
⑦オートメーションの有無
マーケティングオートメーション(MA)を実装しているかを判別します。競合がMAを導入しているか把握することができます。
⑧アナリティクスの有無
ウェブサイトにアクセス解析ツールが導入されているかを判別します。
⑨ビューポートタグの有無
htmlに記述されるビューポートタグは、デバイスごとの表示倍率を設定する際に使われます。つまり、このタグがあるサイトは、スマートフォンに対応していると考えられます。
⑩前回のレポート日
前回のレポートの日付を確認することができます。
競合他社の分析は定期的に行う必要があり、1回やって終わりでは意味がありません。定期的に確認しましょう。
HubSpotダッシュボードから、[レポート] > [アナリティクスツール]の順に移動します。
[他社比較]をクリックすると他社比較ページに飛びます。
画面上部にグラフで自社と競合企業のホームページのパフォーマンスが表示され、画面下部では細かい数字を確認する事ができます。
画面右上にある[新たに競合会社を追加]をクリックします。
競合会社の<strongウェブサイトurlをこの画面で入力するだけ< strong="">で、追加する事ができます。
比較する期間は、過去30日・3ヶ月・6ヶ月・自分でカスタマイズした期間から選ぶことができます。
グラフによって推移を比較することにより、Webサイトの変更に効果があったのか、またどの変更がパフォーマンスを下げているのかなどの分析に使う事ができます。
またグラフでは競合他社より自社が下になることもあり、感覚的にはっきりと優劣がわかります。他社との勝負を楽しみながら、分析・改善に活かせることができるかもしれません。
会社名の左にあるグラフのアイコンを選択します。
グラフに表示される数に制限はありませんが、多すぎても見づらくなってしまうだけなので、多くても3~4社の企業を選んで表示させることを心がけましょう。
グラフ下にあるタブをクリックすると、10の項目が出てきます。その中から表示させたい項目をクリックすると、他社と比較してどうなっているかが、グラフで簡単に把握することができます。
このような簡単な手順で競合他社のホームページと自社のホームページのパフォーマンスを比べる事ができます。
ライバル企業と比較して一喜一憂することが最終目的ではありませんが、この便利な機能を使って定期的にステータスを確認し、
・自社の優位性を認識し、さらに成長させる
・弱点を確認し、克服する戦術を練る
ことを繰り返すことでさらに成果を上げ続けましょう。
尚、HubSpot活用について、こちらの記事でまとめていますので是非ご確認ください。
「HubSpotの正しい活用の仕方は?」