皆さんのサイトにCTA(シーティーエー) はありますか?
CTAとは「Call To Action」の略で、「行動を喚起する」という意味を持ち、その多くがリンクボタンの形で表されます。
たとえば資料をダウンロードしてもらいリードを集めたい場合に「資料ダウンロードはこちら」といったボタンで、ユーザーを誘導するのがCTAというわけです。最近のBtoBサイトではよく見かけるようになりました。
さてこのCTA、すべてのユーザーに同じ種類を表示させるより、ユーザーの属性や行動に合わせて表示できたらもっとクリック率が上がると思いませんか?
HubSpotなら、できるんです。
ということで今回は、表示させるCTAをユーザーによって自動で変更できる、HubSpotの「スマートCTA」について説明します。
尚、HubSpot活用についての概要をこちらの記事にまとめていますので、是非ご確認ください。「HubSpotの正しい活用の仕方は?」
HubSpotのスマートCTAとは、ユーザーがどのコンタクトリストに属しているかを自動で識別し、コンタクトリストごとに最適なCTAを自動表示する機能です。
スマートCTAを使えば、ユーザーごとに違うニーズに合わせた情報を適切に提供することが出来るのです。
例えば、すでにマーケティングオートメーション入門というebookをダウンロードしているユーザーに対して、同じebookのCTAを表示することは意味がありません。
またサイトに初めて訪問してきたばかりのユーザーに、いきなり商品の比較検討資料のCTAを表示することも良策であるとは言えません。この場合はまず、基礎的なノウハウ資料などのCTAを表示させることが自然ですよね。
実際にHubSpotがスマートCTAを使用して12ヶ月93,000件以上のCTAのビュー数を調査したところ、通常のCTAを使用した時と比べて、42%クリック率が上昇したということです。
(出典:HubSpot)
表示させるCTAをユーザーの行動や情報に合わせて変えるだけで、コンバージョン率を向上できる可能性があるのです。
ちなみに当社でもスマートCTAを実装しています!
スマートCTAの設定項目は全部で6つあります。
コンタクトリストはリードや顧客の情報のことで、HubSpotには「動的リスト」と「静的リスト」の2種類のコンタクトリストがあります。あらかじめ条件を設定し、その条件を満たしたコンタクトで作成されたリストが動的リストで、今回のスマートCTAはこちらを使います。
上記の様に、コンタクトリストメンバーシップで「インバウンドマーケティング入門」を選択すると、既に「インバウンドマーケティング入門」をダウンロード済みのユーザーには、別のCTAを配置できるようになります。
HubSpotのスマートCTAでは、コンタクトのライフサイクルステージをそれぞれ「サブスクライバー」「リード」「MQL」「SQL」「商談」「顧客」「エバンジェリスト」に設定することができます。
それらライフサイクルステージごとに、適したCTAを設定することができます。
例えば、「リード」と「商談」のユーザーでは製品やサービスへの理解度がまったく違うはずなので、見せるべき情報は変わってきます。ユーザーがその時点で欲しいであろう情報を間違いなく提示することで、満足度も高まるというわけです。
モバイル、タブレット、デスクトップの3種類のデバイスごとにCTAを設定できます。
ユーザーが使用しているデバイスによって見やすいCTA、見にくいCTAがある場合は、それぞれのデバイスに合うCTAを表示する条件を設定できます。
訪問者の国ごとにCTAを設定する事ができます。
グローバルに事業を展開している企業や、外国人のコンタクトリストが多い場合、訪問者の出身国、滞在国ごとにCTAを変更できるので便利です。
オーガニック検索、リファラル(外部サイトからのリンク経由)、ソーシャルメディア、Eメールマーケティング、検索連動広告、ソーシャル広告、直接トラフィック、他のキャンペーンなど、どのような経路で自社のWebサイトに流入したかによって、CTAを条件づけすることも可能です。
それぞれの流入経路によって、悩んでいる課題や手に入れたい情報も少しずつ違うはず。流入経路に応じたCTAを表示することができれば、コンバージョン率も上がるのではないでしょうか。
ターゲットにしている企業やユーザーが海外の場合、CTAが日本語で表示されていては用をなしませんよね。スマートCTAなら、訪問者の優先言語に適したCTAを設定することができます。
ターゲットの使用言語が複数ある企業は、それぞれの言語でCTAを作成し、言語に合わせた CTAが表示されるように設定しましょう。