こんにちは、タービン・インタラクティブです。
昨年ロサンゼルスにて開催された "Adobe MAX" 参加から1年、
今年は "Adobe MAX Japan" へ、デザイナーチームから3名参加してきました!
4年ぶりに日本でのオフライン開催ということで、大いに盛り上がったその様子を皆様にお届けしたいと思います!
Adobe MAX Japanは、グラフィックデザイン、写真、Web制作、UI/UXデザイン、映像制作、3D制作などに携わるクリエイターやそれらを目指す方が楽しめる「クリエイターの祭典」です。
イベントでは、基調講演、各セッション、マーケットプレイス、ギャラリー等のさまざまな企画が用意されており、Adobe製品に関する新たな情報を得ることができます。
今回のAdobe MAX Japan 2023は、11月16日(木)に東京ビッグサイトの南展示棟にて開催されました。
今年は現地開催と一部オンライン配信で実施され、現地には約3,600人の人たちが集まり、非常に賑やかで盛り上がった現場となっていました。
イベントの序盤に行われるKeynote(基調講演)では、Adobe製品の最新情報や今後のアップデート、活用方法について紹介されました。
今年は予想通り、今進化をし続けているAIに関する話題で持ちきりでした。
クリエイティブコンテンツへの需要が増加していく中で、さまざまな要求を満たすために今後AIを使ったクリエーションは必要不可欠になってきます。
今まで以上にクリエイターの作業効率を上げ、クオリティの高い制作物をアウトプットできるようにするためのAIの現状について知ることができました。
Adobeが誇る画像生成AI技術「Adobe Firefly」が注目を集めていました。
テキストからの画像・テンプレート生成や生成塗りつぶし、ベクター生成等の機能が紹介され、クリエイターの創造性を破綻させることなく速やかに処理を行い、自由自在にコントロールすることができるといった点で、非常に作業効率に繋がり幅の広がる機能となっていました。
Fireflyの機能はIllustratorやPhotoshop、Adobe Express等のさまざまなツールに搭載されており、実際に登壇者が各ツールで作業する様子も見ながら、クオリティとしても精度の高いアウトプットができていると感じ、今後クリエイターにとってアシスタントのような存在になることが予想されます。
それと同時に、これからAIを活用していく上でいかにプロンプトで伝わりやすく指示を出していけるかというのも非常に重要になってきます。それよってアウトプットされる作品のクオリティも変わってくるので、指示を出す側として思い描いているイメージをしっかり具現化するための言語化力も更に鍛えていく必要がありそうです。
AdobeMAXを通して見えてきた実際のAI活用場面としては、画像補正のスピード感を上げるといった部分的なものから、予算の関係で撮影が行えない案件での素材生成や、モデルやセットを用意するのが困難な撮影表現が求められる場面が挙げられます。
前提として、AIが進化し続ける今も人間にしかできない領域や役目がまだまだ存在します。AIはプロンプトを元にしたアウトプットしか行わないので、"何を作るべきか"のコンセプトとなる核の部分は必ず人の発想力を必要とします。
適切な場面での使用は効率化とクオリティーの底上げに有効な手段であることは間違いないので、全てを任せるわけではないですが、AIの得意領域を把握し上手く使っていくことが重要になってきます。
逆に、画像生成AIで”出来ないこと”も見えてきました。
それは著作権に引っかかる画像生成です。
例えば、特定の人物やキャラクターを生成することはもちろん著作権上NGであり、広告におけるタレントやインフルエンサーの役割を生成AIで代替することは難しいと言えます。但し、無名モデルの写真であればAIによる人物描写で代替可能な場面が複数あります。モデル起用のハードルが高いとされる体の悩みを表す人物描写においてはむしろAIが有効と言えます。
意図せず著作権に引っかかる画像を生成してしまわないかというリスクにおいては、Adobe fireflyによって対策可能とのことです。Adobe fireflyは著作権に配慮された画像データのみを学習させている為、著作権に引っかかる画像を誤って生成してしまう心配がないそうです。
このように、全てAIでなんでもつくり出せるわけではないですが、人間の発想と表現の幅を確実に広げてくれるAIは今後ますます、優秀なアシスタントとして効率化とクオリティーの底上げを果たしてくれることが予想されます。
会場にはクリエイティブな情報や体験を提供するさまざまなブースが設けられていました。
Adobeのプロダクトを体験できるブース、スポンサーによる出展ブース、ショートセッション、クリエイターによる展示即売会等を行っており、限定のノベルティやここでしか手に入らないグッズも豊富に用意されていました。
また参加者同士のコミュニケーションを図れる場も多くあり、たくさんのクリエイターで賑わっていました。
各セッションの内容としては、ツールの活用方法がわかる初学者向けのものから、各社制作事例を詳細に教えていただける企業向けのものまで、幅広い層に対する学習コンテンツとなっておりました。
有料セッションの為詳細な内容は割愛させていただきますが、WEBデザインの現場でも活かせる内容が盛りだくさんでした。
株式会社タービン・インタラクティブではマーケティング面だけでなく、デザインに関する最新トレンドを常に追いかけ、クオリティの高いデザインをお客様へご提供できるよう情報収集にも力を入れております。Adobe MAX Japanはそういった情報のキャッチアップの場として非常に有益なイベントとなっておりました。
Adobe MAX Japan 2023 、たくさんの有益な新情報が聞けて非常に充実したイベントでした!
AIを使ったクリエーションはこれからも進化を遂げていくことが予想されますので、とどまることを知らないAIのさらなる新機能やアップデートを期待していきたいですね。