「ブログ書くことってホントに業務なの?」「全然成果が出ていないじゃないか!」
良質なコンテンツを届けて顧客を獲得するインバウンドマーケティングにおいて、ビジネスブログはいわば中核の施策です。昨今はBtoCに限らずBtoB企業でもブログを運用するケースが増えてきました。
しかし社内のブログ担当者の中には冒頭のような心無いことを言われたり、社内で冷ややかな空気を感じた経験が少なからずあるのではないでしょうか。ブログは営業活動に立派に貢献する業務であるにもかかわらず、です。
今回はそんなブログ担当者の方のために、ブログ運用を【業務】として社内の立場を確立するためのポイントをご説明します。
尚、HubSpot活用の方法について、こちらの記事にまとめていますので併せてご確認ください。「HubSpotの正しい活用の仕方は?」
ビジネスブログが【業務】として社内で認められにくい理由としてよくあるのが、
の3つです。
ブログ運用の社内的地位を確立していくためには、ブログを続けることが会社にどれだけのメリットをもたらすのか、また営業をはじめとする他部署にどれほど良い影響を与えられるのかの「有益性」を伝え、認識してもらい、共有していくことが大切です。
その有益性を伝える場として、キーマンが集まる会議などのチャンスを探してみましょう。自社Webサイトや広報、マーケティングに関するミーティングを狙うのが効果的です。
「そんな都合の良い機会、めったにない・・・」
という場合は、それぞれの部署で影響力のある方を集めた「社内勉強会」を開催するというのも一つの手です。権威のある外部講師を招いてブログの重要性を語ってもらうことで納得性を高めるのも良い方法です。また、そこではブログ単体ではなく、潜在顧客を顧客化するインバウンドマーケティングの中でブログが持つ意味を理解してもらうことが重要です。
また営業マンに対して話す機会があれば、このように話すのはどうでしょうか。
「潜在的な顧客が抱いている課題を解決するようなブログを書くことで、わが社のサービスに興味のある見込み客を増やせて、営業活動がしやすくなるんですよ。」
こうした活動の地道な積み重ねが、ブログ運用を立派な【業務】として社内に認めさせる第一歩なのです。
ビジネスで最も重要なのは、「数字」と「結果」です。
ブログ執筆についてももちろん、結果を数字で表わし、貢献度を示していかなければなりません。そこでマーケティングに携わっていない人にもわかりやすく、可視化できる指標が必要となります。
・記事の閲覧数(PV)
・新規訪問数
・サイトの検索順位(SEO)
・ソーシャルでの拡散(シェア数)
・コンバージョンへの貢献度(CTAクリック数、資料ダウンロード数)
・リード獲得数(新規リード数)
・ブログ執筆に要した時間や外注費(コスト)
などを、定期的にレポートできる環境を作りましょう。
ブログやCMSのツールには、上記のような数字をリアルタイムで確認できる機能があるものもあります。執筆者や編集者がモチベーションを保ちながら戦略的に運用を続けるためにも必ずデータありきで進めましょう。
周りに認められるにはブログで成果を出すことがなによりの近道です。
しかし、記事の閲覧数やCTAクリック数などはあくまでも局所的かつ短期的な成果であり、営業活動や売上に直接インパクトを与えるものとは言えません。
しかし、多くのBtoB企業が取り組み成果を上げ始めていることからも、やはりブログにはその苦労を補ってあまりある効果があることは間違いありません。何年も前に書いたブログ記事をきっかけに有望なリードが生まれ、商談化することもしばしば聞く話です。
検討期間の長いBtoBビジネスにおいてこそビジネスブログは効果的であると言えるでしょう。
短期的な視点でなく、目標を数値でしっかり設定し、その達成に向かって粘り強く継続しながら、その成果とコストを見ながら長期的な視点でPDCAを回していく。
こうした枠組みと結果データが社内で共有化されることが、ブログ運営で最も重要なのではないでしょうか。
また、ブログのようなマーケティング施策を行うためのWebサイト制作・リニューアルを検討している方へ、「Webサイト制作を成功させるためのチェックリスト10」をこちらの記事にまとめています。合わせてご覧ください。
「Webサイト制作を成功させるためのチェックリスト10」